【東京】国際的な市場調査会社のユーロモニターインターナショナル(以下、当社)は2023年4月より、世界のEC市場に特化した新しいデータベース「Euromonitor E-Commerce」の提供を開始しましたが、この度、同データベースに、日本、中国、韓国の3か国のEC市場データが追加されました。
今回、追加された日本、中国、韓国は、アジア太平洋地域のEC市場を牽引する重要市場であり、世界100カ国近くを網羅する当社のRetail(小売流通業界)世界市場調査をみても、中国は世界最大、韓国が2位の米国、3位の英国についで世界第4位、日本は世界第5位のEC市場規模となっています(2022年)。
Euromonitor E-Commerceデータベースは、日本、中国、韓国を含む世界主要15カ国のEC市場における、産業、製品カテゴリー、会社、ブランド、ECサイトごとの売上データを提供、3ヶ月ごとにデータを更新しています。これらのデータは、企業が自社および競合他社の各国EC市場におけるパフォーマンスのベンチマーク、成長機会の特定、販売先として最適なECサイトの選定および競争優位性の獲得を後押しし、国内外のEC市場での成功を強力に支援します。
Euromonitor E-Commerceデータベースへの日本、中国、韓国の追加に関して、EC市場を含む日本の小売業界調査を担当する木村幸(きむらさち)コンサルタントは、次のように述べています:
「デジタル化がますます進むアジア地域を理解するためには、EC市場の動きをタイムリーに把握していくことが不可欠だ。当社の調査によると、2022年の小売市場全体における各国のEC比率は、中国が約3割、韓国は約4割まで成長し、大きなプレゼンスを持っている。日本のEC比率は15%だが、小売市場全体よりも強い成長を見せ続けている。EC市場はDtoCブランドや海外ブランドの製品が入手しやすかったり、まとめ買いを意識した大容量商品やマルチパックなど、オフラインのチャネルとは異なる製品も見られる。よって、EC市場の分析にあたっては、市場規模や全体像のみではなく、より細かくブランドレベルや製品カテゴリーごとの特徴を理解することも重要なポイントになってくるだろう。この度、日本・中国・韓国の3か国が同データベースに追加されたことにより、世界全体のE-commerceの動きも捉えやすくなった。今後、企業の皆様の戦略をより強くサポートできるのではないかと期待している。」
Euromonitor E-Commerceソリューションは、クリックストリームパネル、電子レシートおよびECサイトから収集されたSKUレベルの購入データを、標準化されたカテゴリー分類法を使いマッピング、売上を追跡・比較します。この手法により、調査対象となる15カ国、12FMCG業界におけるオンライン販売総額の80%以上を占める520以上のEコマースサイトをカバーし、1,000万人以上のパネル参加者のオンラインショッピング行動を収集しています。
Euromonitor E-Commerceデータベースには以下が含まれます:
- 四半期ごとのEC市場規模の推移
- 対象国(15カ国):オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、メキシコ、ポーランド、韓国、スペイン、英国、米国
- 対象業界(12業界、500製品カテゴリー):アルコール飲料、美容・パーソナルケア、コンシューマーヘルス、ホームケア、ホットドリンク、ソフトドリンク、乳製品・代替品、調味料・調理済み食品、スナック菓子、主食、ペットケア、ティッシュ・衛生用品
- 15カ国、301製品カテゴリーのEC市場における会社シェア、ブランドシェア、小売業者シェア
- 15カ国のEC市場全体の80%以上を占める合計520以上のEコマースサイトを調査
今回のEuromonitor E-Commerceの提供開始は、「世界で最も包括的かつ最新の市場調査ソリューションを企業の皆様に提供する」という、ユーロモニターインターナショナルの継続的なコミットメントの一環です。当社は50年以上の市場調査の経験を活かしつつ、複雑かつ急速に進化するEC市場の市場動向を把握し、企業・団体を支援するユニークな立場にあります。
Euromonitor E-Commerceデータベースの詳細については、こちらのウェブサイトをご覧ください。
報道関係の方のお問い合わせ先:
ユーロモニターインターナショナル
鈴木 健太郎(すずき けんたろう)
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