【東京】国際的な市場調査会社のユーロモニターインターナショナルは本日、毎年世界的に大きな注目を浴びるレポート『世界の消費者トレンドTOP10』(日本語版)の2022年版を発表しました。
本レポートは、今年2022年の消費者行動を形作り、企業のビジネス戦略に影響を与えると予測されるトレンドを特定しています。
- バックアッププランナー:サプライチェーンの混乱により大規模な供給不足が生じている中、消費者はお気に入りの製品を確実に購入する、あるいは次善の策を検討するべく、工夫しようとしている。
- 気候変動に敏感な消費者:環境問題に対する懸念や気候変動に対する意識が、ネットゼロエコノミーに向けた取り組みを後押ししている。2021年、世界の消費者の35%が「積極的に二酸化炭素排出量の削減に努めた」と回答した。
- デジタルシニア:シニア層の消費者がテクノロジーに詳しくなり、よりデジタルを活用するようになっている。台頭するバーチャルソリューションにおいても、デジタルシニアのニーズに対応したサービスが求められている。
- 資産管理マニア:資産運用が一般に広く普及するにつれ、消費者は金融リテラシーと経済的な安定を強化できるようになっている。世界の消費者の半数以上が「今後5年間で自分の生活が経済的により豊かになると思う」と回答した。
- 人生を大きく見直す:消費者は自己成長と自身の幸福を重視しており、各々の価値観、情熱、目的を反映するように人生を劇的に変化させている。
- メタバースへの移行:没入型の3Dデジタルエコシステムにより、社会的な繋がりのあり方が変わり始めている。AR/VRヘッドセットの世界売上高は、2017年~2021年の5年間で56%増加し、昨年には26億米ドルに達した。
- ユーズド品愛好家:消費者は、価格が手頃でサステナブル、そして他の人とかぶらない品物を探し求めており、ユーズド品の購入やピアツーピア(P2P)のマーケットプレイスの人気が高まるだろう。
- 地方と都会のいいとこ取り:消費者はより安全かつ清潔で、緑豊かな土地に移り住もうとしている。
- 自分らしさを愛する:消費者が本当の自分らしさを受け入れる中で、「自分を偽らない」、「受容」、「インクルージョン」の考え方が、ライフスタイルや消費習慣を選択する際の軸となっている。
- 社会活動再開への温度差:人それぞれ、抱く安心感のレベルが異なるため、パンデミック前の生活に戻ることは容易ではない。2021年、世界の消費者の76%が「外出時には健康と安全のための注意を払った」と回答した。
ユーロモニターインターナショナルのライフスタイル・リサーチ部門責任者のアリソン・アンガスは、次のように述べています。「企業は、急速に変化し続ける消費者の嗜好やニーズに合わせて変革を推し進める必要がある。パンデミック以前と同じような戦略で取り組んでも、同等の成果を得られる可能性は低いだろう。」
2022年に顧客ロイヤルティや消費者の購入意思決定に影響を与えるであろう要素について、詳細はレポート『2022年 世界の消費者トレンドTOP10』をご覧ください。英語版に加え、日本語版、中国語版、スペイン語版、ポルトガル語版がございます。日本語版のダウンロードはこちらから。
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